【9月26日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は25日、男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)では、来年から5セットマッチの最終セットでもタイブレークを導入すると発表した。

 チリのサンティアゴ(Santiago)で行われたITFの総会では、多忙なスケジュールで、ただでさえ国別対抗戦に出場することが難しくなっているトップ選手の負担を減らすべく、この決定が下された。

 現在のデビスカップの規則では、4セットまではタイブレークで決着をつけることができるものの、第5セットは2ゲーム差がつくまで終わらない。

 今年はじめに行われたデビスカップ(Davis Cup 2015)ワールドグループ1回戦では、ブラジルのジョアン・ソウザ(Joao Souza)と対戦したアルゼンチンのレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)が、大会史上最長となる6時間42分の激闘の末に、7-6、7-6、5-7、5-7、15-13で勝利するという試合があった。

 四大大会(グランドスラム)では、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)のみが、第5セットでのタイブレークを採用している。

 テニスの公式戦における最長記録は、2010年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)で、ジョン・イズナー(John Isner、米国)が6-4、3-6、6-7、7-6、70-68で合計11時間5分におよぶ死闘を制した試合となっている。同試合は3日かかって、ようやく終了した。(c)AFP