【9月26日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)は25日、現役時代に2度のシーズン最優秀選手(MVP)に輝いた実績を持つスティーブ・ナッシュ(Steve Nash)氏が、同球団の選手育成コンサルタントに就任したことを発表した。

 就任初年度にウォリアーズをNBAファイナル制覇に導いたスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、フェニックス・サンズ(Phoenix Suns)のフロントに入閣した際、ナッシュ氏のプレーを間近で見ており、ウォリアーズに適したバスケ哲学を持っていると感じたという。

「個人としても十分に素晴らしい技術と能力を持っているが、いつもチームを最優先に考えてプレーしていた。それは、われわれの集団でも重要視していることだ」

「われわれはゲームをどのように進めるかという点で多くの考え方を共有しているし、高みを目指すための仕事哲学についても同様だ」

 先日カナダのトロント(Toronto)に姿をみせたナッシュ氏は、選手育成コンサルタントとしての仕事について、定期的にウォリアーズに「派遣」され、ステフェン・カリー(Stephen Curry)を擁するチームをコート上で指導すると話していた。

 41歳のナッシュ氏はその際、若手選手が主力として活躍するチームを指導するのが楽しみだと話し、「カーHCや、素晴らしいスタッフと共に、できる限りの方法でチームに貢献したい」と意気込んでいた。

 ナッシュ氏は、NBAで過ごした19年間、サンズ、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)を渡り歩いた。

 NBAオールスターゲーム(NBA All-Star Game)に8度選出され、2004-05シーズンと2005-06シーズンにシーズンMVPに輝いたナッシュ氏だが、昨シーズンは腰の故障で全休し、3月に現役を退くことを発表していた。(c)AFP