巡礼者圧死、サウジの安全対策に疑問符 「事故前から人々が失神」
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■サウジ当局は巡礼者らを非難
一方、サウジ当局は巡礼者らが規則に従わなかったのが事故原因だと巡礼者らを非難している。ハリド・ファリフ(Khaled al-Falih)保健相はニュース専門衛星テレビのアルイフバリヤ(El-Ekhbariya)で、「多くの巡礼者らは定められた時間を守らず移動していた」と指摘し、「もし指示に従っていれば、このような事故は回避できたはずだ」と語った。
24日の悲劇は、安全対策向上を目指し、10年の期間と10億ドル(約1200億円)以上の費用をかけて建設された5階建てのジャマラート橋(Jamarat Bridge)周辺で起こった。
事故は、信者らが悪魔に見立てた石柱に石を投げつける儀式の最中に起きた。この儀式では、1994年から2006年の間に4回の圧死事故が発生し、計1000人以上が死亡している。
全長が1キロ近くあるジャマラート橋は、1時間に30万人の巡礼者がこの儀式を行うことができる。アラウィ氏は「何人の人が入ることができ、何人の人が出ることができるのか、群衆管理のシステムを作るべきだ」と語り、現状に比べたらラグビーやサッカーの国際試合の管理体制のほうがしっかりしていると指摘した。
ミナではこの他、巡礼者の移動に使われる高架鉄道や宿泊用の防火テントなどの設備や安全対策が、ここ数年の間に導入されていた。(c)AFP