【9月24日 AFP】ワイン50本、カモ4羽、ブタの丸焼き――仏皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)がセントヘレナ(Saint Helena)島で流刑生活を送っていた際の豪華な食事ぶりが23日、英国で落札された目録によって明らかになった。

 カモやブタに加えて、牛肉と子牛肉23キロ、マトンまたはポーク23キロ、パン31キロ、卵42個、牛乳15本、シチメンチョウ2羽、ガチョウ2羽、ハト12羽、ニワトリ9羽が日々、側近によって運び込まれていたという。

 さらに食事のお供として大量のワイン、麦芽酒、ラム酒、コニャックなども取りそろえられていた。

 目録にはその他、ナポレオンの屋敷ロングウッド(Longwood)に、アンリガシアン・ベルトラン(Henri Gatien Bertrand)将軍とその家族、さらに「32人の中国人」を含むスタッフ多数が住んでいたと表記されている。

 英イングランド南部ソールズベリー(Salisbury)で976ポンド(約18万円)で落札された目録には、セントヘレナ島でナポレオンに仕えていた、英軍将校で芸術家のデンゼル・イベットソン(Denzil Ibbetson)の署名と、1820年10月13日の日付が記されている。(c)AFP