【9月24日 AFP】ネスレ・インスティテュート・オブ・ヘルスサイエンス(Nestle Institute of Health SciencesNIHS) とスイスのバイオ製薬会社ACイミューン(AC Immune)は23日、初期のアルツハイマー病の診断テストの開発のため、新たに提携することを発表した。

 ACイミューンの声明によると、共同研究の目的は「ごく初期の段階で患者を特定するための低侵襲診断試験」を開発するためという。

 同社の広報担当者は、血液サンプルを使用してアルツハイマーの診断を行えるようにすることを目指すとしている。

 血液サンプルからは、神経原線維変化の痕跡を見つけることができる可能性があるという。神経原線維変化の主要な成分はタウと呼ばれるたんぱく質で「タウの原線維変化」は、アルツハイマー病を示す主な指標の一つとされる。

 同広報担当者は「血液中からタウを検知することは、これまで不可能だった」としながらも、適切な診断試験技術を用いることで、初期の生物学的兆候を特定する一助となる可能性があると説明した。

 また声明によると、イミューン社は、「生物学やタウの病変に関する世界トップレベルの専門知識」のほか、「研究施設」を提供する予定という。一方のNIHSは、「研究プログラムへの技術基盤」を提供し、血漿(しょう)や脳脊髄液(CSF)の中のタウの特定を支援するという。

 ACイミューンによると、世界でアルツハイマー病と診断される人は、3秒に1人の割合で増えている。2015年の時点で世界の患者数は4680万人に上り、2050年までに同1億3150万人に達すると予想されている。(c)AFP