【9月24日 AFP】エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は23日、虚偽報道の罪で禁錮刑を言い渡され収監されていた中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者2人を含む100人の受刑者に恩赦を与えた。シシ政権による反対派の投獄に対しては、国際社会からの非難が巻き起こっていた。

 カナダ人のモハメド・ファデル・ファフミ(Mohamed Fadel Fahmy)氏とその同僚のバヘル・モハメド(Baher Mohamed)氏の記者2人は、恩赦を受け釈放された。

 2人は、非合法化されたイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」を支持する「虚偽」の報道をしたとして、有罪判決を受けていた。最初の裁判では禁錮7年が言い渡されたが、最高裁が証拠不十分として判決を破棄、審理の差し戻しを命じ、8月に禁錮3年が言い渡されていた。

 同じくアルジャジーラ記者でオーストラリア人のピーター・グレステ(Peter Greste)氏も有罪とされたが、400日間にわたり収監された後、今年2月に大統領令による国外退去処分を受け、帰国していた。(c)AFP