【9月24日 AFP】2015年UCIロード世界選手権大会(2015 UCI Road World Championships)は23日、男子エリート個人タイムトライアルが行われ、ベラルーシのヴァシリ・キリエンカ(Vasil Kiryienka)が初優勝を果たした。

 今年のヨーロッパ競技大会(2015 European Games)の個人タイムトライアルを制しているキリエンカは、53.5キロメートルのコースを平均時速51.368キロで走り抜けた。

 1時間2分29秒45でゴールしたキリエンカは、イタリアのアドリアーノ・マローリ(Adriano Malori)に9秒08差、フランスのジェローム・コッペル(Jerome Coppel)に26秒62差をつけ、自身初となる世界選手権のタイトルを手に入れた。

 キリエンカは、「今日は本当に僕の日だったと思う。すごくいい感じで走れた。コースもまさしく僕が好きなタイプで、自分に合っていた。タイムトライアルの名手が顔をそろえるなかで勝てたのだから、気分は最高だよ」と語っている。

 一方、優勝候補と目されていた選手たちは、そろって表彰台を逃すまさかの結果に終わった。

 オーストラリアのローハン・デニス(Rohan Dennis)は、タイヤがパンクするアクシデントに見舞われて6位にとどまり、左臀部(でんぶ)に痛みを抱えるトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)は5位に終わった。

 また、世界選手権でこの種目を3連覇した実績を持つトニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)も7位となり、6年続いていたメダル獲得を逃した。

 デニスはツイッター(Twitter)に、「クッキーが割れるときはこんなものだ。ものすごい走りをしたキリエンカにはおめでとうと言いたい。今日の彼はレベルが唯一違っていた」と投稿した。(c)AFP/Jim SLATER