【9月23日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は22日、米シアトル(Seattle)に到着し公式訪問を開始した。今回の訪米で習主席は、中国政府との良好な関係が米国の産業界に絶対不可欠であることを示したい構えだ。

 24日には首都ワシントン(Washington D.C.)で首脳会談が予定されているが、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領側は、軍事関係から人権問題、サイバー攻撃など、習主席と議論すべき案件をいくつも抱えている。

 一方、習主席と夫人は、中国企業の幹部らを多数同行させてシアトル近郊のペインフィールド(Paine Field)に到着し、レッドカーペットで歓迎された。習主席は今回の訪米中、航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)やソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)、コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)など、米国の大手企業の経営陣と会談する予定。

 また習主席は22日は終日、地元経済にとって中国との貿易や同国への投資は極めて重要だと捉えている州知事らと会談する予定。夕方には、主に財界人に向けて、今回の訪米中で唯一となる重要な演説を行うことになっている。(c)AFP/Paul HANDLEY