【9月22日 AFP】米国と欧州による女子ゴルフの対抗戦、第14回ソルハイムカップ(Solheim Cup 2015)で、欧州選抜としてプレーしたスーザン・ペターセン(Suzann Pettersen、ノルウェー)が、パットをコンシード(OK)せずに米国チームを苦しめるような態度を取ったことについて謝罪した。

 フォアボールの試合で、米国のアリソン・リー(Alison Lee)が、決めれば1アップのバーディーパットを外した後、次のパットがコンシードされたものだと思ってボールを拾い上げると、すかさずペターセンがコンシードを出してはいないと主張。リーはこのプレーで1打の罰を受け、欧州チームにリードを与えた。

 快くコンシードしなかったのは、スポーツ選手らしからぬ行動だと批判されたペターセンは、ソーシャルメディア上で「ここまでがっかりして、悲しみのどん底に落とされたことはない」とすると、「目の前の戦いに興奮して、全体像をとらえられなかったことを謝罪したい」と述べた。

 欧州選抜のカリン・コーク(Carin Koch、スウェーデン)主将は、「週のはじめにルール確認のミーティングを行い、選手たちはパットがコンシードされるまで待たなければならないことを知っていた」とペターセンを擁護すると、「私たちはルールに従ってプレーするんです」と述べた。

 それでも米国のジュリ・インクスター(Juli Inkster)主将は、問題のプレーが「敬意に欠ける」ものだったと表現している。

 議論を呼びながらも、この悔しさをプレーで晴らそうと決意した米国チームは、最後のシングルス12試合で8.5ポイントを獲得し、6-10のビハインドから大逆転の勝利を飾った。

 ペターセンは、「チームに貢献したいと思って、1試合、1ポイントに執着するあまり、スポーツマンシップや、ゴルフというスポーツのあり方を忘れてしまった。チームに迷惑をかけてしまった」と反省している。

「ゴルフという素晴らしいスポーツにおいて、何が本当に大切なのかという重要なことを学びました」

(c)AFP