【9月22日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、11月に行われる国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)でベルギーとの決勝に備えるため、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)を欠場する可能性を示唆した。

 マレーは、グラスゴー(Glasgow)で行われたデビスカップ準決勝のオーストラリア戦に出場し、第4試合でバーナード・トミック(Bernard Tomic)にストレート勝ちを収めるなど、英国が1978年以来の決勝進出を果たす上での立役者となった。

 ベルギーで行われるデビスカップ決勝はクレーコートでの戦いになるとみられ、ハードコートで行われるツアー・ファイナルは、その前週まで続く予定となっている。そのため、マレーは英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で行われるシーズン最高の舞台を欠場することを考えている。

 ツアー・ファイナルで2度の4強入りを果たしているマレーは、BBCラジオ5ライブ(BBC Radio Five Live)に対して、「クレーコートで戦うことになれば、O2アリーナに行くかどうか分からない」とコメントした。

「(デビスカップの)決勝に備えて、これからクレーコートで練習して調整することになる。昨年はロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がO2アリーナで苦戦を強いられ、体力的に消耗しているのを目の当たりにした」

「日曜日の決勝まで進んだ場合は、休養が必要になる。世界最高の選手と5試合を戦ったあとに、休まないわけにはいかない」

 ツアー・ファイナルを欠場すれば、マレーは高額の賞金に加え、最大1500ポイントを逃すことになる。

 準決勝の第4試合でマレーが勝利を確定させた英国は、最後のシングルスでダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)が敗れたものの、3勝2敗で決勝進出を果たした。

 一方、ベルギーは準決勝でアルゼンチンを通算3勝2敗で退け、11月27日から29日まで行われる決勝を本拠地で迎えることになった。

 28歳のマレーはシングルス2試合のほか、兄のジェイミー(Jamie Murray)と組んだダブルスでも勝利を挙げたが、試合後には練習で痛めた腰に悩まされていたことを明かした。

 世界ランク3位のマレーは、「この週末と試合の数日前には、たくさんの問題に悩まされていた」とコメントした。

「前に腰を痛めたときとは、まったく違う。全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)では、大会中も腰は問題なかった」

「5日間休んでから練習を再開した。火曜日(15日)の夜に練習を終えてクールダウンしたら腰がものすごく痛み始めて、それから数日で悪化していったんだ」