【9月21日 AFP】トルコのイスタンブール(Istanbul)で20日、「反テロ」集会が行われ、AFP記者の推定で10万人以上が参加した。 同国ではレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領がクルド人反政府勢力に対する大規模な作戦を推し進めている。

 集会の会場となったマルマラ海(Marmara Sea)に面した海岸にあるイエニカプ広場(Yenikapi Square)は、トルコ国旗を振る多くの参加者で埋まり、集会はエルドアン大統領の演説で最高潮に達した。

 赤を基調としたトルコ国旗が揺れ動く中に政党や政派のシンボルは見あたらなかったが、参加者の多くはエルドアン大統領率いるイスラム系の公正発展党(Justice and Development PartyAKP)に対する熱烈な支持を表明した。

 同党は6月の総選挙で獲得議席が過半数に達せず、連立政権の交渉も決裂したため、今後の出直し総選挙で巻き返しを狙っている。

 この選挙で大きな勝利を収めたのがクルド系政党の国民民主主義党(HDP)。AKPの票を奪い、初の国会議席を獲得した。

 17日には首都アンカラ(Ankara)で開かれた同様の集会に数千人が集まり、7月の停戦崩壊後の一連の攻撃で警官や兵士多数を殺害した、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」を非難した。(c)AFP/Philippe ALFROY