【9月20日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は19日、各地でワールドグループ準決勝が行われ、英国はアンディ・マレー(Andy Murray)とジェイミー・マレー(Jamie Murray)の兄弟が、4-6、6-3、6-4、6-7、6-4でオーストラリアのレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)/サム・グロス(Sam Groth)組を退け、37年ぶりの決勝進出に王手をかけた。

 4時間に及ぶ激戦を制したマレー兄弟は、地元グラスゴー(Glasgow)の観客を沸かせ、英国は2勝1敗で最終日を迎える。

 28歳のアンディは、第4試合のシングルスでバーナード・トミック(Bernard Tomic)に勝利すれば、ベルギーとアルゼンチンの勝者と対戦する11月の決勝に英国を導くことができる。アンディが敗れた場合、英国は世界ランク300位のダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)にタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)を破るという大役を任せなければならない。

 2度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るアンディは、「信じられないような試合だった。第4セットを落とした失望から立ち直らなければならなかった」と語っている。

「兄弟としてしっかり息を合わせ、良いリターンを打つことができた。心身共に消耗する試合だった」

 デビスカップで28度の優勝経験を持つオーストラリアは、2003年以来の決勝進出を目指している。

 今年が選手として臨む最後のデビスカップになるヒューイットは、「デビスカップのダブルスが5セットマッチになったとき、それは最終的に1、2ポイントの差で決まる場合がある」と語った。

「ダブルスはいつだって重要だけど、まだ2試合残っている。これらの試合に勝利するため最高のプランを立てなければならないし、決勝進出のチャンスをつかまなくてはね」

 もう一方の準決勝では、アルゼンチンがダブルスでベルギーに勝利すると、この10年で4度目の決勝進出にあと一歩と迫った。

 アルゼンチンは、1981年、2006年、2008年、2011年に準優勝に輝いた経験を持ち、この日はカルロス・ベルロク(Carlos Berlocq)/レオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)組が6-2、7-6、5-7, 7-6でベルギーのルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans)/スティーブ・ダルシ(Steve Darcis)組を退けた。

 最後はダルシのリターンがアウトになり、重要な白星を挙げたアルゼンチンは、2勝1敗で最終日を迎えることになる。20日のシングルスでは、世界ランク15位のダビド・ゴフィン(David Goffin)が第4試合で勝利できなければ、ベルギーの敗退が決まる。(c)AFP/Dave JAMES