【9月18日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は18日、ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の攻勢により、この5か月で約50万人の子どもが避難を余儀なくされたと発表した。

 ボコ・ハラムは、ナイジェリア軍が近隣のカメルーン、チャド、ニジェールの各国と共同で掃討作戦に乗り出して以降、国境を越えた攻撃を活発化させている。

 ユニセフの声明によると、こうした情勢下で避難生活を強いられている子どもは、チャド湖(Lake Chad)周辺地域で140万人に上る。中でも、北東部を中心に襲撃が多発しているナイジェリアでは、120万人近い子どもたちが自宅を追われ、その半数以上が5歳未満だという。

 ボコ・ハラムがイスラム法の導入を掲げて2009年に活動を活発化させて以来、少なくとも1万5000人が死亡した。今年5月29日にボコ・ハラム掃討を約束するムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領が就任して以降だけでも、自爆攻撃や襲撃、爆弾などで約1100人が命を落としている。(c)AFP