【9月18日 AFP】イランの女子フットサル代表チームの主将を務めるニルファール・アルダラン(Niloofar Ardalan)選手が、夫から海外渡航の許可を得られず、マレーシアで来週開幕するアジア選手権を欠場する見通しだ。

 アジア・サッカー連盟(AFC)が主催する初の女子フットサルのアジア選手権は21日~26日、マレーシアのニライ(Nilai)で開催される。

 しかし、アルダラン選手は夫でスポーツキャスターのメフディ・トゥトゥンチ(Mehdi Tutunchi)氏から、7歳になる長男の初登校日と重なるとして、イスラム法に基づき代表チームを率いることはできないと言われたという。

 1979年のイラン革命後に施行された現行法は、男性の保護者の許可なく女性が家を離れたり、1人で海外に出たりすることを禁じている。そこでアルダラン選手は、公の場で国を代表して出場する権利を訴え、法律の変更を呼び掛けた。

 アルダラン選手はイランの通信社ナシム(NASIM)に「イスラム教徒の女性として、母国の国旗を掲げたかった。楽しむために行くつもりはなかった」と語った。

 イランのソーシャルメディアではアルダラン選手への同情と夫を批判する声が広がり、交流サイトのフェイスブック(Facebook)には、女性の権利を訴えるページに「とても勇気ある献身的な女性だ」などの書き込みが登場した。これを受け、アルダラン選手は改めてナシムに対し「私はイスラム教徒のイラン人女性。アジア選手権に出場できないのは個人的な問題であり、家族の問題」と述べ、「反革命メディア」にこの一件が利用されたことに謝罪を表明した。(c)AFP