【9月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は17日、無人探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」が捉えた、氷で覆われた険しい山地と、地平線にまで延びる平坦な氷原に日没が迫る、冥王星の地表の画像を公開した。

 非公式ながら「スプートニク平原(Sputnik Planum)」と名付けられた平地の西側には、画像手前に広がる、同じく非公式名称の「ノルゲイ山地(Norgay Montes)」や、地平線上に広がる「ヒラリー山地(Hillary Montes)」など、標高3500メートルの山を含む急峻(きゅうしゅん)な山地が形成されている。

 一方、スプートニク平原の東部に当たる写真の右側には、氷河のようなものによって浸食された起伏の激しい地形が広がっている。

 また画像上では、冥王星の大気内に幾重にも重なって広がるもやが、逆光での撮影により強調された形で捉えられている。

 約1250キロにわたる領域を捉えたこの画像は、7月14日の冥王星への最接近の15分後に、地表から約1万8000キロ離れた位置から撮影された。(c)AFP