【9月17日 AFP】英歌手エルトン・ジョン(Elton John)さん(68)が、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領からの電話だと信じたものは、コメディアンによるいたずらだった――。仕掛けたロシア人コメディアンが16日、真相を明らかにした。

 ジョンさんは先週末のインタビューで、ロシアにおける同性愛者の権利についてプーチン大統領と会って話したいと語った。そして週明けの14日、画像投稿サイトの「インスタグラム(Instagram)」にプーチン大統領の写真を投稿し「今日、私に電話してくれてありがとうございます」とプーチン氏に感謝した。

 しかし、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)露大統領報道官は、プーチン氏がジョンさんに電話した事実はないと否定。ジョンさんをだました者はわびるよう提案していた。

 ロシアのコメディアン、ウラジーミル・クラスノフ(Vladimir Krasnov)氏は16日、プーチン大統領を装って電話をかけたのは自分だと暴露。電話ではロシア語で話し、仲間がドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)露大統領報道官になりすまして英語に訳したと語った。

 クラスノフ氏はAFPに対し、「彼(エルトン・ジョンさん)はとても喜び、素晴らしい日だ、電話をもらえるなんて奇跡だと話していた」と述べた。通話の内容は、16日夜にロシアのトーク番組で放送される予定だという。

「ボバン(Vovan)」の愛称で知られるクラスノフ氏は、過去にもベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領など複数の人物にいたずら電話をかけている。(c)AFP