【9月17日 AFP】ハンガリーの女性カメラマンに足を引っ掛けられて転倒する場面が世界的に報じられ話題となったシリア難民の男性が、スペインのサッカーコーチ養成学校によって雇用されることになった。学校が16日、発表した。

 シリアのサッカー1部リーグ、アル・フトワ(Al-Fotuwa)の元監督であるオサマ・アブドル・モフセン(Osama Abdul Mohsen)さんは、マドリード(Madrid)郊外にあるコーチ養成学校「セナフェ(CENAFE)」から仕事のオファーを受けた。

 モフセンさんは16日、2人の子どもと共に首都マドリードに到着。学校側は、モフセンさんの妻と他の子ども2人もシリアから呼び寄せる予定だとしている。

 ハンガリーのカメラマン、ペトラ・ラースロー(Petra Laszlo)さんが、セルビア国境付近で子どもを抱えて警察から逃げるモフセンさんの足を引っ掛けて転ばせる様子を写した映像は今月、世界中で怒りの声を巻き起こし、ラースローさんは勤務していたテレビ局から解雇された。(c)AFP