■ブラジル、オーストラリアは日焼け装置を禁止

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は2012年から、紫外線を放出する日焼け装置には発がん作用があるとみなしている。ブラジルは2009年、世界で初めて、屋内で使用する日焼け用ベッドを禁止する国となった。2014年にはオーストラリアがこれに続いた。

 オーストラリアは、メラノーマ(悪性黒色腫)の発症率が世界一高く、年間1万1000人が新たに罹患(りかん)している。メラノーマは致死性が最も高い皮膚がんで、日光を浴びることで発症しやすい。スペインでは毎年、3600人がメラノーマと診断されている。

 日焼け依存症に対する治療法は、まだこれといって見つかっていない。ヒルハウス氏は、アルコール依存症患者の更生会のようなサポートグループの設立や、日焼けする代わりにヨガなどでリラックスする方法を提案している。(c)AFP/Linh-Lan DAO