王者ジョコビッチ―圧倒的な強さを支えるフェデラーの存在
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■「来年また会いましょう」
女子シングルスを制したフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta、イタリア)が引退を表明した一方で、フェデラーは、2万6000人以上の観客の前で一瞬考える素振りを見せたものの、まだまだ戦い続けると宣言した。
「自分のゲーム内容に満足している。正しい方向に進んでいると感じるし、2009年以来の決勝進出を果たした。この競技が大好きだ。情熱を持っている」
「最後に言わせてください。来年また会いましょう」
これを最も喜んでいるのはジョコビッチだろう。ジョコビッチは、自分の6年後の姿を今のフェデラーに重ね合わせているためだ。
ジョコビッチは言う。
「ロジャーと、ロジャーがテニスのためにやってきたことに、感心していると言わざるを得ない。成長を続け、止まることを知らない」
「ロジャーに対する尊敬は計り知れないし、僕や他の選手の前でみせるゲームや、彼が達成してきたことを本当にすごいと思っている」
また、シーズン3度目のグランドスラム制覇という自身の偉業については、「2011年に次ぐ最高のシーズンだった」としたものの、「これまでの人生で最も楽しめた一年だった」と以前との違いも語っている。
「今の僕は夫であり父親だから、このシーズンはさらに幸せだった。こういう結果が残せると、モチベーションが高まって、また頑張ろうと思える」
(c)AFP/Jim SLATER