【9月11日 AFP】豪雨による河川の氾濫が続いている関東北部では、10日までに少なくとも12人が行方不明になり、孤立した700人近くが救助を待っている。

 テレビの映像には、鬼怒川が氾濫した人口約6万5000人の茨城県常総市で、ベランダに出てタオルを振り、必死で助けを求める住民の姿が映し出された。現地報道によると、この洪水は32平方キロメートルを覆い、6500軒の家屋が影響を受けたという。

 自衛隊のヘリコプターが屋根の上に避難していた住民を救出したり、濁流の中に取り残された男性がコンクリートの電柱にしがみついたりしている様子も見られた。

 共同通信(Kyodo News)と時事通信(Jiji Press)は警察庁の発表として、鬼怒川の堤防決壊から10時間後の10日午後11時の時点で、推定690人が引き続き救助を待っていると伝えた。また県当局の話として、少なくとも12人が行方不明になっているとも伝えられている。

 東北地方では広範囲が豪雨に襲われ、10万人以上に避難指示が出された。雨量は多いところで600ミリに達した。(c)AFP/Harumi OZAWA