メイウェザー、「最終戦」前の会見で自己弁護
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【9月10日 AFP】ボクシング、WBA・WBC世界ウエルター級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)が、アンドレ・ベルト(Andre Berto、米国)とのタイトルマッチを3日後に控えた9日、ベルトを「現役最終戦」の相手に選んだ決断を、強い口調で自己弁護した。
「TBE(The Best Ever、史上最高)」を自称するメイウェザーは、ここまで48勝無敗の成績を残しており、次の試合に勝利すれば、ヘビー級のレジェンド、故ロッキー・マルシアーノ(Rocky Marciano)氏が残した歴代最高記録に肩を並べることになる。
しかし、ファンの盛り上がりはいま一つ高まっていない。まず、ベルトがここ6戦で3敗を喫していることもあり、メイウェザーの勝利は堅いとみられている。また、38歳のメイウェザーが現役最終戦と繰り返したところで、この言葉を信じる人がほとんどいない。
対戦相手に英国のアミール・カーン(Amir Khan)ら、自身への挑戦を熱望するウエルター級の有力選手を避け、明らかに格下のベルトを選んだ弱腰ぶりも、ボクシングファンの不興を買っている。
メイウェザーに批判的な人は、試合への関心を何とかして集める必要があるからこそ、最終戦などと言って騒ぎ立てるのだと指摘している。会場のMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)のチケットは、8日時点でまだかなり売れ残っており、このままではメイウェザーの最後の舞台は、興行的に大失敗となるおそれがある。
そのなかで、9日の記者会見に臨んだメイウェザーは、ベルトが2度世界チャンピオンになっていることを指摘し、「ベルトは楽勝な相手なんかじゃない。誰を選んだって、メディアはあれこれ言っただろう」と話した。
「カーンだって3敗してる。ベルトも3敗だ。メディアが何と言おうと、つまるところボクシングは2人の選手の戦いだ。そして、俺は自分の力をわかっている」
「俺には力がある。観客を一番集めた男、それは俺だ。一番(テレビの)ペイパービューを稼いだ男、それも俺だ」
(c)AFP