5歳未満児の死亡率が半減、590万人に 国連目標には届かず
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【9月9日 AFP】5歳未満で死亡する世界の子どもの数が、1990年以降半減したことが、9日に発表された報告書で明らかになった。しかし、25年間で乳幼児の死亡率を3分の1にするとした国連(UN)の目標は達成できない見通しだ。
報告書によると、国連で2000年に採択した、より健康で、より裕福な世界を目指すいわゆる「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals、MDG)の目標8項目のうちの1つである「乳幼児死亡率の削減」を達成できた国は195か国中62か国だった。
英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された同報告書によると、世界における5歳未満の幼児死亡率は、1990年の1000人あたり91人から、2015年には1000人あたり43人に減少したという。具体的な数字では、主に予防可能な原因により死亡した新生児および乳幼児の人数は、1990年の1270万人から今年は推定590万人に縮小している。
ただ、この期間に約2億5000万人の乳幼児が死亡すると推計されており、国連は「目標には遠く及ばなかった」との声明を発表している。
乳幼児死亡の半数近くは、栄養失調に関連したもので、世界最貧地域である西アフリカと中央アフリカおける死亡率が最も高くなっている。(c)AFP