【9月6日 AFP】プロボクサーのマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)は5日、「2016年に1試合を行って引退」するとのプロモーターの発言を否定し、2戦以上を行う可能性をほのめかした。

 プロモーターを務めるボブ・アラム(Bob Arum)氏は3日、パッキャオは2016年にあと1試合を戦ってから引退し、フィリピンの上院議員を目指すと発言していたが、本人はこの言葉を否定した。

 パッキャオは5日遅く、アラム氏の発言について報道陣に、「私の体のことは、私の方がよくわかっている。聞き流してもらって構わない。あまり過剰に反応しないでくれ」と、やや気分を害したように話した。

 アラム氏は新聞のインタビューで、36歳のパッキャオが政治の道を本格的に進み、フィリピンの上院議員選挙に立候補することを目指していると話し、「あと1戦して、その後にフィリピンの上院選に立候補するつもりだと思う」とコメントしていた。

 8階級制覇の偉業を達成しているパッキャオは、すでにボクシングで得た知名度を武器にショービジネスの世界へ参入し、下院議員選挙にも当選している。

 しかし、右肩の腱を断裂する負傷を抱えたまま臨んだ5月のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)戦では、0-3の判定で敗れた。

 フィリピンでは2016年に国政選挙が行われるが、パッキャオは、その選挙で上院議員選挙に立候補するかについてはコメントを控えている。これまでの発言に基づけば、パッキャオは4月に試合を行うことを予定しているが、対戦相手は明らかになっていない。(c)AFP