LVMH、デジタル部門強化狙いApple Music幹部を登用
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■ロジャース氏の経歴
ロジャース氏は、ラジオの「ビーツ1(Beats 1)」チャンネルも含め、アップルが最近開始した音楽配信サービスの開発チームに加わっていた。
ロジャース氏がビーツのCEOに就任したのは2013年の初めで、同時に音楽配信部門の代表も努めていた。それ以前には、音楽技術会社のトップスピン(Topspin)への勤務、ヤフーミュージック(Yahoo Music)のゼネラルマネジャーや、ヒップホップ・グループのビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)のウェブマスターという経歴も持つ。
■アナリストらの評価は?
アナリストらも、LVMHによるロジャース氏の抜擢に驚く様子はなく、同氏がIT業界での実績とその精神性でLVMHに刺激を与えることになるだろうとみている。
高級ブランド向けに、コミュニケーション戦略面でコンサルティングを行っているエリック・ブリオネス(Eric Briones)氏は、「(ロジャース氏の)任命はごく理にかなった、想定内のことだ。というのもアップルは過去2年間、高級業界の重鎮を複数引き抜いており、今度は高級業界側がデジタル部門の逸材を迎え入れる時に来ている」と分析している。
コンサルティング会社FaDaのニューテクノロジーエキスパートのダミアン・ドゥアニ(Damien Douani)氏も、目下高級各社がイメージの刷新を試みている時期でもあり、「LVMHも同社に積もったほこりを払う意味で、『クール』で奇抜な経歴を持つ人材を探していたということもあるのでは」とみている。
LVMHグループは、バッグの「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」やスピリッツの「モエ・ヘネシー(Moet Hennessy)」に加え、「ジバンシィ(Givenchy)」、「フェンディ(Fendi)」、「ケンゾー(Kenzo)」、「ダナ・キャラン(Donna Karan)」といったアイコン的デザイナーらのファッションブランドや、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)や「ゲラン(Guerlain)」の香水部門も運営している。(c)AFP