【9月3日 AFP】中米グアテマラの司法当局は3日、税関を舞台とする組織的な汚職事件に関与した疑いで、オットー・ペレスモリナ(Otto Perez Molina)大統領の逮捕状を出した。検察当局者が明らかにした。前日には、大統領の不逮捕特権が剥奪されていた。

 グアテマラの法律によると、刑事裁判にかけられ再勾留された場合、ペレスモリナ大統領は自動的に解職されることになるが、同大統領は3日、辞職する意向を示した。

 捜査当局は、輸入関税の支払いを逃れようとする企業から賄賂を受け取り、数百万ドルの損害を国に与えた汚職事件に関与したとして大統領を告発。約8万9000回の通話を盗聴した結果、企業が汚職官僚に直通電話を掛け、不法に関税の支払いを免れていた図式が明らかになったという。(c)AFP