【9月2日 MODE PRESS WATCH】東京・表参道のGYRE内にあるアートギャラリー「EYE OF GYRE」で、佐藤オオキ氏が代表を務めるデザインオフィス「nendo」の展覧会「nendo 3/3」が開催される。

 今回の展覧会は3部構成で、いずれも「モノとその周辺との関係性」から生まれたデザインがテーマ。ギャラリー空間が細かい部屋に分かれていることを逆に生かし、展示作品に合わせるだけでなく、それぞれ異なる切り口によって空間の特徴を引き出している。

 「作品」「空間」「時間」という3つの要素を意識した展覧会は、3部連続的に見ることで1つのメッセージを感じられるため、 タイトルは「nendo 3/3」となった。

各構成は以下のとおり。
■ 1/3 ヒト モノ スキマ
会期:9月11日~10月4日

 日本各地の職人の技術から着想したデザインを16点展示。人の手によってでしか生まれることができない微細な表情の違いを強調するために、全ての作品を黒一色に統一。2015年ミラノ万博のクールジャパン・デザインギャラリーで開催された「colourful shadows」の巡回展。幅250mmの細長い展示台が来場者を誘導しながら部屋同士を柔らかく繋ぐ会場構成に。

■2/3 ヘヤ モノ スキマ
会期:10月6日~10月28日[※10/5閉場]

 空間の「キワ」から派生した小さなテーブルのコレクション「edge tables」の初披露。個別に考えられた家具を空間に配置するのではなく、空間から家具を考えることでその両者のスキマを埋めていく試み。ギャラリーの複雑な空間を目の当たりにし、それを生かすことを考えた結果として生まれたデザイン。

■3/3 モノ モノ スキマ
会期:10月30日~11月22日[※10月29日閉場]

 2015年のロンドン・デザイン・フェスティバルで発表した、モノのスキマに別のモノを隠してしまう「nest shelf」を中心に、モノのスキマに機能を与えた「scissors」「press lamp」、モノのスキマから生まれた造形の「overflow」、ひとつのモノを細かく分類することで見えてくるスキマを考える「rain bottle」など、モノとモノの関係性に着目してデザインされた12の作品を展示。

 海外でも評価が高く、世界的なデザイン賞の数々を受賞しているデザインオフィス「nendo」の最新の活動と未来のヴィションを体感できるチャンスなので、見逃さないで!

■展覧会概要
・「nendo 3/3」
会期:2015年9月11日(金)~11月22日(日)[3部構成]
・nendo 1/3:9月11日(金)~10月4日(日)
・nendo 2/3:10月6日(火)~10月28日(水)※10/5(月)閉場
・nendo 3/3:10月30日(金)~11月22日(日)※10月29日(木)閉場
会場:EYE OF GYRE/GYRE 3F
東京都渋谷区神宮前5-10-1
TEl:03-3498-6990

■関連情報
・nendo 公式HP:http://www.nendo.jp
・GYRE 公式HP:http://gyre-omotesando.com
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