【8月31日 AFP】（写真追加）米カリフォルニア（California）州で、日帰りの予定でトレッキングに出かけた際に重傷を負った女性が、山火事が続く森林地帯で食料がないまま9日間にわたり行方不明となった末、救助された。

 同州オレンジベール（Orangevale）在住のミユキ・ハーウッド（Miyuki Harwood）さん（62）は、20日にフレズノ（Fresno）郡の原野にトレッキングに出かけた後、行方が分からなくなっていた。郡保安官によると、救援隊が29日、シエラネバダ（Sierra Nevada）山脈の岩場にいるハーウッドさんを発見した。ハーウッドさんは骨折と極度の疲労で病院に搬送された。

 カリフォルニア・ハイウエーパトロール（California Highway Patrol、CHP）の隊員は米CNNテレビに、負傷したハーウッドさんは2日間かけて小川まで這いおり、川の水を携帯浄水器でろ過して飲んで命をつないでいたと話した。

 山火事の煙に阻まれながら捜索を続けた隊員の1人は「9日間必死で捜索し、もしかしたらもう…と思い始めたら、こんなサクセス・ストーリーが待っていた。本当に素晴らしい」と語った。(c)AFP