【8月28日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)で活躍し、その力強いダンクシュートから「チョコレート・サンダー(Chocolate Thunder)」の愛称で親しまれたダリル・ドーキンス(Darryl Dawkins)氏が27日、心臓発作のため亡くなった。58歳だった。

 家族はNBAを通じ、「誠に悲しいことですが、愛すべき夫、そして父親であるダリル・ドーキンスが、本日心臓発作のために息を引き取りました」と声明を発表した。

「ダリルは、その笑顔と人間性、力強いダンクで多くの人の心と魂を揺さぶりましたが、何よりも、大きな愛情とハートがあってのことだったのでしょう」

 1975年、ドーキンス氏は高校生としては初めて1巡目(全体5位)でドラフト指名を受け、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)に入団した。

 1989年までNBAで4球団を渡り歩いたドーキンス氏は、キャリア通算で8733得点を挙げ、1023ブロックを記録、フィールドゴール(FG)成功率は57.2%だった。ドーキンス氏は当時、力強いダンクで2度もバックボードを破壊している。

 ドーキンス氏死去のニュースを受け、NBAは「ダリル・ドーキンス氏の突然の訃報を知って、悲しみにくれています」とする声明を出した。

「ダリルの素晴らしい才能、影響力のある情熱や、無限とも思える心の広さを、われわれは忘れません」

「彼は情熱を持って、誠実に楽しくプレーしていました。老若男女問わずファンに影響を与えた彼の素晴らしさは、今後もずっと語り継がれるでしょう」

(c)AFP