【8月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)で構想外となっているマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が、1年間の期限付きでの復帰が決定的とされる古巣ACミラン(AC Milan)での再起を誓った。

 その一方で、バロテッリのミラン復帰の賛否は、イタリアのファンや評論家の間で意見が分かれている。 

 2014年夏にミランからリバプールに移籍したバロテッリは、アンフィールド(Anfield)で散々なシーズンを過ごしたあと、レンタルでのミラン復帰がほぼ決定している。

 ミランは公式ウェブサイトでリバプールとの交渉を認めており、25日朝にメディカルチェックのために姿をみせたバロテッリは、報道陣に対し、「戻って来られてハッピーだ。このクラブは俺の心の中にある。ここで再びプレーすることをいつも願っていた」と語っている。 

「フィジカルはいい状態だ。チームメートと合流して練習する必要がある」と続けたバロテッリは、モチベーションについて質問されると、「十分だ。だが今はおしゃべりをするときではない。仕事の時間だ」と答えている。

 また、将来について問われたバロテッリは、「今日から練習をスタートし、良いシーズンを送らなくてはならない。そのあとでどうなるか見てみようじゃないか」とコメントしている。

 リバプールで失態を演じたバロテッリは、イタリア代表のキャリアにも傷をつけており、来年フランスで開催される欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選には一度も出場していない。

 才能を無駄にしていると批判されることが多い25歳のバロテッリだが、今季再び輝きを放つ可能性は否定できない。

 ミランのライバルであるインテル(Inter Milan)で選手生活をスタートしたバロテッリは、2010年にマンチェスター・シティ(Manchester City)に移籍。2013年1月にミランに加入した際には、大多数のミランファンから歓迎されたが、移籍2年目はファンやメディアの期待に応えることができなかった。

 先日行われた投票では、ミランファンの大多数がバロテッリ復帰に反対していることが分かっている。 24日夜に放送されたイタリア放送協会(RAI)の人気サッカー番組では、約62パーセントのファンがバロテッリの復帰に反対していた。(c)AFP/Justin DAVIS