【8月25日 AFP】週明け24日の世界の株式市場は、中国・上海(Shanghai)市場の急落を受けて一段と売りが加速し、アジア、欧州、北南米で全面安の展開となった。

 中国経済の先行き懸念から、上海市場の終値は前週末比8.49%安と過去8年余りで最悪の急落。一方、日経平均株価は同4.61%安で引けた。香港(Hong Kong)、英ロンドン(London)、仏パリ(Paris)、独フランクフルト(Frankfurt)の各市場の終値もそれぞれ4~5%以上の株安となった。

 米ニューヨーク(New York)市場でも、取引開始直後に株価が急落し、優良株で構成するダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)は一時、前週末終値比1000ドル超(6%)の下げを記録した。その後、米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)が米CNBCテレビに公開書簡を送り、同社の中国市場での今後の業績に対する自信を表明したことを受けて一時買い戻しが入るなどし、終値は3.58%安だった。

 パンテオン・マクロエコノミクス(Pantheon Macroeconomics)のチーフエコノミスト、イアン・シェパードソン(Ian Shepherdson)氏は、「この種の市場の暴落の後はしばらく株価の乱高下が続く」と述べ、今後数週間にわたり不安定な値動きが予想されるとの見方を示している。(c)AFP