【8月23日 AFP】イタリア沿岸警備隊は22日、リビア沖の地中海(Mediterranean)で20隻以上の船からの救難信号を傍受し、連係した救助活動を行った結果、1日だけで約3000人の難民を救助した。

 この日の救助活動は1日としてはこれまでで最大規模となったが、死者の報告はなかった。

 イタリア海軍によると、同軍の2隻の船が、2隻の木製の船から507人と432人をそれぞれ救助した。また沿岸警備隊は、同隊の巡視船が、21~22日にかけてリビアを出発したとみられる複数の漁船やゴムボートから、合わせて約1000人の難民を救助したと発表した。

 さらに、イタリアを目指していたとみられる複数の別の船から少なくとも1000人の移民希望者や難民が救助された。

 イタリアでは、新たに押し寄せる難民や移民希望者たちの波をうけ、マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)首相の難民危機への対応に批判が噴出している。(c)AFP/Angus MACKINNON