【8月23日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)は22日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、7-6、6-2でアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov、ウクライナ)を退けた。決勝では、第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と対戦することが決まっている。

 ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)通算20勝目に王手をかけたジョコビッチは、過去4度の決勝進出で、いずれも準優勝に終わっている鬼門のシンシナティ(Cincinnati)で、初タイトル獲得を目指している。

 しかし、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)開幕まで10日を切ったこの日、ジョコビッチは第2セットの序盤に腹部の張りを訴えると、コート上で医師の治療を受け、痛み止めを服用する事態になった。

 一方、世界ランク66位のドルゴポロフは、脚にテーピングをする治療を受けたものの、第1セットを先取してジョコビッチを苦しめるゲームを展開。

 第2セットの序盤にブレークして5-3と先行したジョコビッチだが、ドルゴポロフがブレークバックしてゲームカウントをタイに戻し、試合をタイブレークに持ち込む。ドルゴポロフは、タイブレークでも3-0、5-4とリードを奪ったものの、ジョコビッチが逆転でこれを制した。

 ここから試合の主導権を握ったジョコビッチは、第3セットを2ブレークアップとして、一気に4-1とリードすると、2時間20分で勝利を収めた。

 ジョコビッチは、今年のマイアミ・オープン(Miami Open 2015)でも、ドルゴポロフ相手にフルセットを強いられていた。

 23日の決勝で、史上初のマスターズ1000全制覇を目指すジョコビッチは、「トロフィーを掲げるチャンスを再び手にした」とすると、「それがシンシナティに来る上での目標であり、希望だった」と続けた。

「ここ数年間は、それがいつも心の隅にあった。歴史に名を残す可能性があることで、よりモチベーションが高まった」

「それが頭の隅にあったことで、今日のような試合を乗り越えることができたんだ」

(c)AFP