【8月21日 AFP】フランスの極右政党、国民戦線(National FrontFN)は20日、党創設者のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)前党首(87)を除名処分とした。実の娘で現党首のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏との確執が世間の耳目を集める「お家騒動」に発展していた。

 党執行役員会は約3時間にわたってジャンマリ氏の意見を聴取した後、採決を実施。同氏が繰り返してきた人種差別的・反ユダヤ的な発言が、現党首のマリーヌ氏にとって見過ごせないことが証明されたとして、ジャンマリ氏の追放を決めた。

 自ら立ち上げ40年近く率いてきた党を追われることになったジャンマリ氏は、党の決定を不服として裁判を起こす方針をただちに発表した。(c)AFP/Deborah Claude and Juliette Montesse