【8月19日 AFP】オーストラリア当局は19日、シドニー(Sydney)から約200キロ離れたゴールバーン(Goulburn)にある厳重に警備された刑務所から受刑者がベッドのシーツと枕を使って有刺鉄線付きの塀をよじ登って脱獄したことを受け、警備態勢を見直すと明言した。

 持凶器強盗(凶器を携帯して行う強盗)で禁錮12年の判決を受けて服役していたスティーブン・ジェイミーソン(Stephen Jamieson)受刑者(28)は18日に脱獄し、盗んだ車で逃走。ヘリや警察犬を動員した警察は脱獄から10時間後に刑務所から約100キロ離れた場所でジェイミーソン受刑者の身柄を確保した。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州矯正局のピーター・セベリン(Peter Severin)コミッショナーは、ジェイミーソン受刑者は警備の厳重な狭い運動場の奥にある金属製の門を通って脱獄したと明らかにし、ゴールバーンで脱獄が再発するようなことはあってはならないと述べた。

「彼は、あの運動場から抜け出すことに成功し、それからベッドシーツを結び合わせたものを塀の上に放り投げ、塀をよじ登って脱獄した」「腰に枕を巻き付けていたために有刺鉄線の上を通って逃げることができたようだ」(セベリン氏)

 ジェイミーソン受刑者は今回の脱獄事件で19日にゴールバーンの地方裁判所に出廷する。(c)AFP