五輪女王アルプテキン、メダル剥奪と8年間の出場停止処分が決定
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【8月18日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は17日、アスリ・チャクル・アルプテキン(Asli Cakir Alptekin、トルコ)の生体パスポートから異常値が見つかった問題で、同選手がロンドン五輪と欧州陸上競技選手権(European Athletics Championships)で獲得した1500メートルの金メダル剥奪と、8年間の出場停止処分について、受け入れたことを発表した。
29歳のアルプテキンは、2004年にドーピング違反が発覚して2年間の出場停止処分を科された経験があるため、永久追放を避けるために今回の処分に合意したとみられる。
アルプテキンは、2010年7月から2012年10月までの血液サンプルに異常が見つかり、2013年4月から暫定的に出場停止処分となっていた。
国際陸上競技連盟(IAAF)は、2013年12月にトルコ陸上競技連盟(TAF)がアルプテキンの違反行為はなかったと判断したため、CASに上訴していた。
CASは声明を出し、「聴聞会に先だって、当事者が交渉して和解に達し、仲裁判断で承認された。CASでの手続きは、これで終了となる」と述べた。
同裁判所はまた、アルプテキンが2012年のロンドン五輪と欧州陸上競技選手権で獲得したタイトルを含め、2010年7月以降の全成績について放棄することを明かした。
アルプテキンは、2004年にも世界ジュニア陸上競技選手権(IAAF World Junior Championships)でドーピング違反が発覚し、2年間の出場停止処分を受けていた。
CASは、「チャクル・アルプテキン氏は、2004年の1回目に続き、2回目の反ドーピング規定違反が発覚した。この結果、2021年1月9日午前0時まで8年間の出場停止処分となる」と発表した。
ロンドン五輪では、アルプテキンが金メダルを獲得し、同胞のガムゼ・ブルト(Gamze Bulut)が銀メダル、バーレーンのマリラム・ジャマール(Maryam Jamal)が銅メダルに輝いていた。(c)AFP