【8月17日 AFP】前週に行われた男子テニスのロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)で、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)がスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を中傷した際、名前を挙げられたタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)だが、今度は自身も騒動を起こした。

 フォックス・スポーツ(Fox Sports)の報道によると、米シンシナティ(Cincinnati)で行われた15日のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)予選で、コキナキスは対戦相手のライアン・ハリソン(Ryan Harrison、米国)と口論になり、審判が椅子から下りて両者を制止するという場面が2度もあった。

 コキナキスは第1セットのブレークポイントで、審判がハリソンに有利な判定を行うと、その怒りの矛先を対戦相手に向けた。

 第1セットを制したコキナキスが好戦的な態度に出ると、ハリソンは問題発言をしたキリオスを引き合いにし、「新世代の小僧たちめ」と吐き捨て、「お前の仲間は『本当にクールだな』」と怒鳴り返した。

 コキナキスの勝利に終わった試合後、ハリソンは握手に応じなかった対戦相手について、また新たな問題を引き起こそうとしていると思ったと語っている。

 ハリソンは審判に向かって、コキナキスに声が届くように、「あの小僧たちは、きちんと指導を受けることが必要だ」と訴え、「そのうち痛い目に遭うだろう」と警告した。

 23歳のハリソンはまた、「彼らはそのうち痛い目に遭うだろう」とコメントし、キリオスがワウリンカに対して恋人とコキナキスに関する中傷発言をしたことについても言及している。

「(コキナキスは)19歳だろ。あいつがその気なら、俺が葬ってやる。ワウリンカはキリオスをたたきのめし、俺はあいつをたたきのめしてやるべきなんだ」

 ハリソンは試合後、フォックス・スポーツに対して、「俺が17、18、19歳のころは、越えてはいけない一線をわきまえていた」と語った。

「口論を仕掛けてくる連中に対して、自分から挑発しようとしたことは絶対にない」

「こうした連中は、ただ相手を攻撃したり挑発したりすることを考えているだけなんだろうが、それが通用しない相手もいる。相手や時をわきまえないと、何が起きるか分からない」

「ワウリンカが試合で注目を浴びているけれど、もし彼がロッカールームで抗議し、それに対してキリオスが謝罪せずに、また別の中傷をしたらどうなる?スタンが相手につかみかかるのは間違いか?」

「個人的にはそう思わない。だけど、そうしてしまった場合、スタンは自分に処分が下されることを分かっている」

(c)AFP