【8月17日 AFP】ドーピングに関する疑惑が次々と浮上し、陸上界を震撼(しんかん)させるなか、男子円盤投げ五輪金メダリストのロバート・ハルティング(Robert Harting、ドイツ)は、自身のパフォーマンスに対する疑惑を払拭(ふっしょく)するため、血液検査の結果を公表した。

 ハルティングは、独テレビ局ドイツ公共放送連盟(ARD)に対し、「われわれの行動を明確にし、核心部分が明らかになれば、疑いの目を向けられるようなことはなくなる」とコメントし、データの公表を許可した。

 ドイツ出身の陸上選手では、ハルティングのほかに男子800メートルのロビン・シェンベラ(Robin Schembera)、男子競歩のアンドレ・ヘーネ(Andre Hohne)も検査結果を公表している。

 この3選手は、以前から透明性を明確にする行動に取り組んでおり、国際陸上競技連盟(IAAF)が保有する血液データも公表してきた。

 今月上旬には、英サンデータイムズ(Sunday Times)を含む複数のメディアが、5000人に及ぶ選手の計1万2000件の血液検査のデータを入手し、「常軌を逸した」レベルのドーピングが行われていることが明らかになったと伝え、陸上界を揺るがせていた。

 IAAFは、問題の記事に対して「扇動的で混乱をきたすもの」と反論しているが、サンデータイムズは16日にも新たな疑惑について報じている。

 ハルティングは、男子円盤投げでロンドン五輪の金メダルに輝き、世界選手権でも2009年ベルリン大会、2011年大邱大会、そして2013年モスクワ大会の3大会を制覇している。

 しかし、30歳のハルティングは、昨年9月に膝の十字靱帯(じんたい)を断裂し、その治療中であるとして、22日から開幕する第15回世界陸上北 京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)を欠場することが決まっている。(c)AFP