【8月14日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は14日、戦後70年談話を発表した。第2次世界大戦(World War II)に対する「痛切な反省」を表明し、歴代内閣の謝罪の立場が「揺るぎないもの」と語った一方で、「先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べた。

 安倍首相は、「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを表明してきました」と述べ、「戦後一貫して(アジアの)平和と繁栄のために力を尽くしてきました」と続けた上で、「こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないもの」と表明した。

 中国に対しては、戦争の苦痛を嘗(な)め尽くしたと言及した。また戦争で死亡した人々に対しては「痛惜の念を表すとともに、永劫(えいごう)の、哀悼の誠を捧(ささ)げます」と表明。さらに韓国、インドネシア、フィリピン、台湾などのアジアの国々の苦しみを「胸に刻む」と述べた。

 一方で、安倍首相は「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」との考えを示した。(c)AFP