【8月14日 AFP】先月、南アフリカのサーフィン大会でサメに襲われたオーストラリアのプロサーファー、ミック・ファニング(Mick Fanning)さん(34)が、復帰サーフィンで再びサメの姿を目撃した──。それでもファニングさんは、サーフィン大会への復帰を待ち遠しく感じているという。

 ファニングさんは7月中旬に南アフリカの東ケープ(Eastern Cape)州ジェフリーズベイ(Jeffreys Bay)で行われた大会で、サメと対峙する姿がテレビで生中継され、世界中でトップニュースになった。

 それからおよそ1週間後、サーフィンを再開しようとオーストラリア東岸の海に入ったところ、ファニングさんは「波の間に影を見た」という。

「最初は『冗談だろ』という気分で、『違う違う、あれはただの鳥。ただの鳥』という感じだった」とファニングさんは、自らも参加予定のワールド・サーフリーグ(World Surf LeagueWSL)ツアー次戦が開催されるタヒチで振り返った。

■波の間を接近する背びれ

 それでもファニングさんは、もう一つだけ波を待とうと海の中にとどまることにしたが、すると「背びれが水面に現れ、波の間を横切っていった」という。

「『マジで?いったいどうなってるんだ』という気分だった」

 ファニングさんのサーフィン復帰は、オーストラリアのテレビ番組が撮影を行っていた。そのためファニングさんは、普段ならサーフィンをしない場所で海に入ることに同意したという。

 だがファニングさんは、できるだけ早く競技サーフィンに復帰したいと考えている。

「あまり長く離れていると、自分の心が自分に悪さをするようになるんだ」と、ファニングさんは語った。(c)AFP