【8月14日 AFP】スーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)さんが、自閉症の妹がカフェから追いだされたと述べたことを受け、ロシア当局は13日、事件の捜査に着手した。

 ヴォディアノヴァさんは「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の「顔」で、「ジバンシィ(GIVENCHY)」や「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」のショーにも出演したスーパーモデル。幼少時代はロシアの産業都市ニジニーノブゴロド(Nizhny Novgorod)の貧しい家庭で育ち、母や妹は現在も同地で生活している。

 ヴォディアノヴァさんは11日、自閉症と脳性麻痺を患っている妹オクサナさん(27)が、介護人と共にカフェから出て行くよう命じられたとフェイスブックに投稿した。カフェのオーナーは、オクサナさんたちが他の客を怖がらせていると主張したという。また、出て行くのを拒否したヴォディアノヴァさんらに対して、警備員が「精神病院に送る」と脅したという。

 この投稿の数時間後、ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)が、暴力で威嚇して人間の尊厳を侵害したとして刑事事件として立件した。有罪になれば最大5年の禁錮刑が下される恐れがある。

 カフェのオーナーの息子はロシア国営テレビの取材に対し、オクサナさんは「壁に頭を打ち付けて」客を怖がらせていたと語った。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber