【8月14日 AFP】アラブ首長国連邦（UAE）のドバイ（Dubai）で、海で溺れた女性が父親が救助を妨害したために水死したと報道された事件について、ドバイ警察は12日、20年近くも前の出来事だったことを明らかにした。

 事件は、海で溺れていたアジア人女性の父親が、見知らぬ男性に触られると娘の「名誉」が汚されるとして水難救助員の救助活動を妨害して逮捕されたもので、女性は水死した。ドバイのニュースサイト「エミレーツ24|7（Emirates 24|7）」が10日に警察関係者の話として初めて事件を報道。AFPを含めて複数のメディアが同サイトを引用する形で事件を伝え、ソーシャルメディア上でも広く関心を集めた。

 だが、ドバイ警察はツイッター（Twitter）を通じてのAFPの質問に、事件が起きたのは最近ではなく1996年までさかのぼると回答した。それ以上の詳細は明らかにしなかった。

「エミレーツ24|7」の報道は事件の日にちには触れておらず、古いニュースを流しているとのメディア批判もネット上でみられた。

 その後、「エミレーツ24|7」は更新記事のなかで、事件の情報源はドバイ警察で捜索救難を担当していた中佐で、問題の記事はこの中佐が在職中に遭遇した最悪な事件を回想したものだと説明している。(c)AFP