【8月13日 AFP】(記事更新)米大リーグ(MLB)、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)の岩隈久志(Hisashi Iwakuma)が12日、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)戦でノーヒットノーランを達成した。試合はマリナーズが3-0で勝利した。

 岩隈は本拠地セーフコ・フィールド(Safeco Field)を訪れた約2万5600人の観客を前に、3四球を与えたものの、116球を投げて大リーグでは自身初となる完封も達成している。

 日本人投手による無安打無得点は、1996年にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)で、2001年にボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)で同記録を達成した野茂英雄(Hideo Nomo)氏以来。

 記録達成はすぐさまツイッター(Twitter)上でトレンドとなり、岩隈のニックネームとノーヒットノーランのスラングを合わせた「#KumaNoNo」のハッシュタグが使われている。

 日本国内でトップの投手として評価を得た後、マリナーズに加入し4年目を迎えている岩隈は、過去2シーズンはけがに苦しんだこともあり、今季11度目の登板となっていた。

 オリオールズ打線から7三振を奪った岩隈は、2004年に40歳で記録を達成したランディ・ジョンソン(Randy Johnson)氏以降では最年長のノーヒッターを達成している。

 岩隈は「(意識したのは)最終回のマウンドに上がってから。とにかく一人一人いこうと決めてました。(ファンが)後押ししてくれたので、とにかく気持ちいっぱいで投げました」と、通訳を通じてコメントした。