【8月12日 AFP】北朝鮮が韓国と異なる標準時を制定する決定を下したことに対する韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領の批判を受け、北朝鮮は12日、「日本に対するこびへつらい」だと朴氏を非難した。

 北朝鮮は先週、同国の標準時を30分遅らせた「平壌時間」を新たに定めることを発表。100年以上前に日本の「悪の」帝国主義者たちが朝鮮半島に押し付けた標準時から脱却するとしていた。この変更により、北朝鮮の標準時はグリニッジ標準時(GMT)+8時間30分と、日本や韓国(GMT+9時間)より30分遅くなる。

 10日に韓国のソウル(Seoul)で側近らと会合を開いた朴大統領は、北朝鮮の措置は「遺憾」だと表明。南北朝鮮統一の障害にしかなり得ないとコメントしていた。

 これに対し、対韓国問題を管轄する北朝鮮の祖国平和統一委員会(Committee for the Peaceful Reunification of KoreaCPRK)は、朴大統領の発言は「許し難く」、政治的動機に基づいた挑発だと反発。国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)を通じた声明で「これは、北朝鮮の同朋との対立しか頭にない人々のヒステリーぶりと、日本に対するこびへつらいが、容認できる範囲を超えたことを示している」と述べている。(c)AFP