【8月12日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているイタリアの古代都市ポンペイ(Pompeii)で、1億3000万ユーロ(約180億円)をかけた大規模な修復作業が行われている。

 ポンペイは、今から2000年近く前の西暦79年に起きた火山の噴火で滅亡したが、降り積もった火山灰や岩石は犠牲者を覆い、遺体はほぼ当時のまま保存された。

 修復に伴い新たに、石こうで保存された、300度の高温ガスにより当時のまま炭化した犠牲者約20人の遺体の展示が始まった。

 9月27日までは夜間にポンペイを訪れることが可能で、訪問客は月明かりの下、ガイド付きで遺跡を見学できる他、古代ローマのレシピで作ったワインの試飲などができる。(c)AFP