【8月11日 AFP】ボーイフレンドと一緒に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に参加しようと養父母宅から姿を消したスウェーデン人の少女(15)が、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に拘束されたと、スウェーデンのメディアが10日、報じた。少女は妊娠しているという。

 スウェーデン外務省の報道官はAFPの取材に対し、「未成年のスウェーデン人がシリアにいるという情報は得ている。家族と連絡を取っている」とのみ述べ、詳細は明かさなかった。

 日刊紙エクスプレッセン(Expressen)などの報道によると、少女は南西部イエーテボリ(Gothenburg)近郊のボロス(Boras)の養父母宅から5月31日に姿を消した。当時、妊娠6か月だったという。

 少女はボーイフレンドの青年(19)とトルコ経由でシリアに渡航し、現地でアルカイダ系組織に加わったとみられる。その後、2人はシリア北部のアレッポ(Aleppo)で8月初旬にIS戦闘員に身柄を拘束され、ISが支配する地域に移送されたと報じられている。青年は現在、ISの戦闘に強制的に参加させられているという。

 2人は今年初め、互いの両親には知らせずにスウェーデン・ストックホルム(Stockholm)でイスラム教式の結婚式を挙げていたという。

 報道によれば、少女はISに拘束された後、密かに借りた携帯電話で少なくとも3回、両親に電話をかけている。直近は9日で、その際、少女はアラブ系の女性たちと一緒に拘束されていることが分かったという。青年との結婚はISに認められず、引き離されてしまったという。(c)AFP