【8月11日 AFP】女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が不調に陥った原因は「伝染性単核球症」だという。

 クビトバのスポークスマンは10日、AFPに対し「この春、血液検査で伝染性単核球症にかかっていることが発覚しました」と話した。

 2011年と2014年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を制し、国別対抗戦のフェドカップ(Fed Cup)では母国に3度優勝をもたらしているクビトバは、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)の前哨戦の一つであるロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)に出場する予定となっている。

 担当者はまた、ロジャース・カップで第3シードのクビトバについて、「ペトラは、これからも予定通り試合に出場することは可能ですが、医師の指導に従うことになります」と述べている。

 世界ランク4位で25歳のクビトバは2月下旬、一方的に「休養が必要である」と述べて戦線を離脱していた。

 その後、4月にフランスとのフェドカップ準決勝で復帰し、3勝1敗で母国の決勝進出に貢献したクビトバだったが、連覇を目指していたウィンブルドン選手権では、エレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)の前に3回戦敗退を喫してしまった。

 担当者は、「彼女の疲労を引き起こしていた根本的な原因は、伝染性単核球症である可能性が高い」としている。

 ウイルス感染が原因となる同疾患は、高熱や極度の疲労、のどの痛みなどを伴うが、まったく症状がみられないケースもあるという。

 クビトバは今季、アピア国際(2015 Apia International Sydney Tennis Tournament)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)を制しているものの、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)とウィンブルドンでは3回戦敗退、さらに全仏オープンテニス(French Open 2015)では4回戦で姿を消している。(c)AFP