【8月9日 AFP】台湾で死者5人を出した台風13号(アジア名:ソウデロア、Soudelor)は8日、勢力を弱めつつも強風を維持し、中国へ向かっている。海岸沿いの福建(Fujian)省と浙江(Zhejian)省では、8日夜までに少なくとも約25万人が避難した。

 中国国営メディアによると、既に東部の沿岸地域では強風と大雨により停電が発生し、農作物にも大きな被害が出ているという。

 台湾では倒木や土砂崩れ、豪雨による河川の氾濫、高波などの被害が相次ぎ、150万世帯が停電。台湾当局によると少なくとも5人が死亡、4人が行方不明となっているほか、60人以上が負傷した。

 また、北部・桃園(Taoyuan)市の山間部では、地滑りで村落1つの大半が土中に埋まったという。10軒ほどの民家が大きな被害を受けたが、住民は前夜のうちに避難しており無事だという。(c)AFP