戦時中に欧州でなくした財布、元米兵に戻る
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【8月7日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中の70年前に米軍兵士だった男性が、オーストリアでなくした財布を返却された。オーストリアの医師が、亡くなった祖父の農家で財布を発見し、持ち主を捜し出した。
6日にAFPの取材に応じたオーストリアのヨーゼフ・リュクホーファー(Josef Ruckhofer)さんは6月、ザルツブルク(Salzburg)近郊にある農家を改修中に、木の板の下に革の財布があるのを偶然発見した。
入っていた軍隊の身分証明書から、その財布は1945年にオーストリアに駐留していた米軍部隊に所属していたテキサス(Texas)州出身の兵士、エリヒオ・ラモス(Eligio Ramos)さんのものだったことが分かった。その他、財布の中には「女性と子どもが写っている家族写真数枚と古い切手があり、金銭は入っていなかった」。
「今年は第2次世界大戦終戦70年にあたり、持ち主がまだ生存しているなら、見つけ出して財布を返すのはいい考えじゃないかと思った」というリュクホーファーさんは、テキサス州の電話帳をインターネットで調べたが見つからなかったため、検索エリアを米国全体に拡大した。そしてついに財布の持ち主の米兵と、名前と誕生日が一致する米カリフォルニア(California)州在住の男性を発見した。
「財布の持ち主なら、連絡をいただきたいという内容の手紙を、その身分証明書と家族写真数枚のコピーを添えて、カリフォルニアの住所宛てに送った」ところ「1週間後くらいに、私がエリヒオ・ラモスさん本人を捜し出したことを裏付ける電子メールが、息子さんから届いた。息子さんは、自分宛てに財布を送っていただければ大変ありがたいとのことだった」。財布は、米軍部隊がオーストリアの農家で1泊した際に、ラモスさんがなくしたものだった。
リュクホーファーさんによると、ラモスさんは現在入院中のため、まだ直接話せてはいないという。「後で分かったことだが、彼の部隊で生存しているのはラモスさんだけだ。そのうち何とかして、2人で直接話ができたら」とリュクホーファーさんは述べている。(c)AFP