【8月6日 AFP】ブラジルの伝統的カクテル「カイピリーニャ」のせいか、あるいは時差ぼけのせいか──国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われた重要な記者会見を欠席した。

 バッハ会長は、2016年リオデジャネイロ五輪開幕まで1年を迎えた重要なカウントダウン記者会見イベントに現れなかった。それどころか、イベントが始まってからしばらくは、会長が欠席するとの発表もされなかった。

 欠席は、リオデジャネイロのエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長が旗振り役を務めたイベントの途中で、五輪組織委員会の広報担当者によってようやく明らかにされた。

 広報担当者は200人以上の記者団に対し、マレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から航空機で移動したバッハ氏は「非常に疲労している」状態で、今はホテルにいると語った。

 だが現地入りしたときのバッハ氏は、ビーチでサッカーをしてみせ、ブラジルの伝統的なカクテルを快調に楽しんでいた。

 リオデジャネイロ五輪組織委員会のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)委員長は「昨日、(バッハ氏と)カイピリーニャを飲んだ」と語っている。

 パエス市長は「30時間のフライトの後でカイピリーニャを飲めば疲労が出るものだ」と語ったが、即座に「カイピリーニャは1杯だけだった」と付け加えた。(c)AFP