【8月10日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2015)は9日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードの錦織圭(Kei Nishikori)は4-6、6-4、6-4で第8シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)に勝利し、ツアー通算10個目のタイトルを獲得した。

 アジアをけん引する25歳の錦織は、メンフィス・オープン(Memphis Open 2015)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)に続くシーズン3勝目を挙げ、3週間後に控える全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)にはずみをつけると、「今日は勝てて本当にうれしいです。厳しい試合でした」と喜びを語った。

 錦織は、前日の準決勝で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を退け、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)決勝で敗れた雪辱を果たしており、優勝の結果、自己最高タイの世界ランク4位に浮上する見込みとなっている。

「全米オープンで再びプレーすることを楽しみにしています」とした錦織は、1969年に始まったこの大会で、初めてシングルスを制したアジア勢となった。

 決勝でのファーストサーブ成功率が60%にとどまった錦織だが、同サーブから42ポイントを奪取している。

 錦織との唯一の対戦である4月のマイアミ・オープン(Miami Open 2015)で勝利を収めていたイズナーは、ツアー通算11勝目と、アトランタ・オープン(BB&T Atlanta Open 2015)に続く2週連続の優勝を逃した。また、この大会では2007年と2013年に続く、3度目の準優勝に終わった。

 この日、18本のサービスエースを記録したイズナーは、10日発表のランキングで現在の18位から12位に浮上することになる。

 錦織は決勝戦を振り返り、「ジョンのようなビッグサーバーと対戦するのは、いつだって簡単ではありません」とコメントしている。

 イズナーは、第1セットの第10ゲームでブレークと共にセットを先取した。これを受けた錦織は、第2セットの第1ゲームでブレークして、その後はサービスキープ。セットカウントをタイに戻した。

 迎えた最終セット、リターンがさえた錦織は第3ゲームでブレークに成功すると、第4ゲームをラブゲームでキープ。その後も順調にサービスキープを続けた錦織が、最後はウイナーを決めて両腕を突き上げた。(c)AFP/Jim SLATER